白狐
昔私は白狐やお稲荷様が
とても苦手だった。
何故かと言うと
訳の分からない恐怖があり
どうしてもその恐怖を拭い去れなくて。
そんな私に更に恐怖を感じる出来事が起こった。
後になればその出来事があったからこそ乗り越えられた訳だけど。
ある日
私は神棚と仏壇がある和室で寝て見ようと
何故か思った。
特に深い意味も無いけど何となく
布団を敷いて寝てみた。
灯りを消して寝ようとした時
ポンって音がした。
何だろうと気にはなったけれど
そのまま寝た。
ポン ポン ポンポンポン…
って音が次第に大きく速くなった。
冷汗が出て来た。
目を開けようか悩んでるうちに
映像が視えて来た。
あーやばい。
音の速さと共に金縛り?
いや、そう言う訳では無さそう。
私が寝ている布団の周りには狐火が灯っている。
枕元に白狐が座っている。
落ち着いてよく視ると
穏やかな表情のとても綺麗な品のある白狐である。
京都の伏見稲荷大社?に一緒に来なさいと言う。
けれど恐怖が先立ち
随分抗いましたけど
頭のてっぺんから
強力な掃除機みたいな吸い込むものがあり
力のコントロールを奪われ
とうとう身体ごと頭から吸い込まれてしまった。
そのままポン…って
放り出された場所は
真っ暗な宇宙空間。
実は途中に
伏見稲荷大社に寄り
白狐をそこに戻したらしいのだけど
意識の中で誰かが話してくれて
後付けで聞いて夢?の中なのに
記憶が無い。
とにかく宇宙空間。
わー、息出来るんだとか
どうでも良いことを考えていると
大きな立派な椅子が流れて来る。
流れて来ると言う言い方はおかしいかもだけど
浮かんでいる。
その椅子に
トランプの13番みたいな王様?が座っている。
何処かの王様?
って思った瞬間に
「ゼウスじゃ。」
え?
えーっ?
あのギリシャ神話の全知全能の神ゼウス?
白狐と伏見稲荷から何故ゼウス?
あー分からん!
すると
「ゼウスは日本神話ではどの神にあたるかのう?名前が変われば服も違う。同じ神でもその名前の個性が出る。」
知らんがな!とは思ったけれど
好奇心が先立ち
知りたい!調べたい!に
意識が向いた途端に恐怖は何処にやら。
宇宙空間に居たにもかかわらず
自分の意思でさっさと帰って来た。
あの頭から吸い込まれる前までは
怖くて堪らなかったのに
吸い込まれて行ってみると恐怖は無くて
前と後ではこんなにも違っていて。
黄泉の国でもそうだったけど
意識が全ての世界を創り出す。
生前恐怖を抱いてあの世に行った者には
その者が創りあげた世界に存在する。
ただそれだけ。
善悪有らずとはこの事なんだなと。
生きているうちに
私達は愛されていることや守られていることを知って
見えない存在と繋がっていて
1人ではないことと自分自身を
信じることが出来た時に
恐怖は通用しないことに気づくのよね。
愛から起こっているものなのか
恐れから起こっているものなのか
シンプルにこれだけ
解釈はそれぞれ違っても
多くの方がそれを受け取っているのではないかと思う。
ナレーションは白狐だったみたい。
次回は守護霊の立ち位置。(続く)
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