死人との対話
お盆が近い。
毎年のことではあるけれど
この時期は生きてる人々の中で紛れて生活?(笑)している沢山の亡くなった方々が目につく。
おそらく成仏されてない方々。
何故この時期に目に見えて増えるのかは意味不明だけど。
勿論、成仏されている方もいらっしゃるけれど、
その方々とはエネルギーの質が違うので区別は着く。
生きてる人々が毎日色んなことを考えたり想いを抱きながら生活してるのと同じなんだなと思う。
私は16歳の時に母方の祖父が亡くなった。
その亡くなった祖父との対話からあの世に関わることが始まった。
祖父が生きてる間に祖父と話した記憶は無い。
交通の便の悪さと遠いことも有り、あまり母の実家に行っていないと言うこともあるけれど、
連れて行って貰った時には、祖父はもう寝た切りの生活していて話せる状況ではなかった。
その祖父のお葬式に行く為にバスを乗り継ぎながら母の実家で行われた場所に急いだ。
が、予定の時間に間に合わず、
私が到着したのは出棺直前だった。
着いたら
出棺の直前最後のお別れが済んで皆んなが花を棺に手向けたあと。
ところが祖父の組んだ手に握られていた数珠が切れたらしく
私は祖父の棺に花を手向けることが出来て見送りにギリギリ間に合った。
伯母達が
数珠が切れた時に誰か会いたい者が来ていないのでは無いか?と騒いでいる時に到着した私に、
「爺ちゃん、待ってたんやねー」
そう言ってくれたのを忘れない。
祖父が亡くなり、初七日の法要の前日の夜。
寝かけた私に声をかける存在がいる。
夢か現か微睡んでいた私は
「あー、爺ちゃん。どうしたと?」
と言いながら、
沢山の笑い話をしていた。
途中、はっと気付き
「爺ちゃん、、死んだんじゃなかったっけ?」
祖父は静かに言った。
「生きてる時に、こんな風に沢山話しをしたかったんじゃよ。明日、線香でも上げに会いに来ておくれ。」
初七日行って来た。
そして、四十九日法要、一周忌、三回忌まで祖父はその前日に夢に出て来ては話して帰った。
私が25歳のある日その祖父が、
法要でも何でも無い日に夢に出て来て
「明日朝起きたら、家に電話して今日は決して山に行くなと伝えろ。山に行くとツヤ子(私の母)が木で目を突いて失明する。いいか、必ず伝えろよ」
私は朝起きたら直ぐに電話した。
父が出たので、
夢の話しをしたら笑われて
そんなことで、いちいち仕事休んだらどうにもならんと言われた。
気になってお昼にもう一度電話したら母が電話にでた。
「お父さんが、あんなこと言われたら、もしもの事があったら行かんから山に行くなと言った」
と、笑っていた。
私にも山に行ってたら本当にそうなったか分からない。
でも、どちらにしても
未然に防げたのか?分からないけど無事であって良かったなーと結果オーライ。
初めての交信は祖父との対話。
これが切っ掛けで
亡くなった直後の知人3人と話した事があるけど
3人ともそれぞれ生きてる時に伝えたかったことを言って来た。
1人は若くして自殺した友人。
肉体を離れて知ったことがあり、
当時付き合っていた彼女に伝えたかったことを。
この時はその友人が成仏してなくて大変苦労した。
2人目は癌で闘病していたが、もう病気が治って楽になって大丈夫だから心配しないでと伝えて欲しいと。
その翌日にその知人の訃報が届いた。
3人目は、まだ亡くなったことを自覚していない友人の奥様。
出産直後の突然死。無理もないよね。
この方とは、
色んな話しをしながら亡くなったんだと言う事実を理解して貰った。
死人も
生きていた時と同じ様に話しを聞いてあげることで癒されると知った頃。
まだ、その当時私はお祓いとか出来なかったから
今思えばその当時の私に出来ることが、導かれていたのだなと、
今なら分かる。
(続く)
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